公益社団法人名古屋市獣医師会

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愛玩動物看護師国家試験受験サポート

第11回

「あなたは、どのような愛玩動物看護師になりますか?」

 

前回は、国家資格についての名称独占などについて触れました。

今回は題名にもあります

 

「あなたは、どのような愛玩動物看護師になりますか?」

 

 

について一緒に考えたいと思います。

 

2021年の3月に「人、動物、地域に向き合う多頭飼育対策ガイドライン~社会福祉と動物愛護管理の多機関連携に向けて~」

が環境省から発行されたのをご存知でしょうか?

 

(出典:環境省https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/r0303a.html

 

背景や目的を読むと分かりますが、ガイドライン作成には、

動物愛護管理行政、獣医学、公衆衛生看護、社会福祉、精神医学の見地で検討が行われています。

そして作成には、厚生労働省も加わっています。

 

多職種連携で多頭飼育対策を行うですから、今後の地域において「ひととペット」は、社会課題となってくることも分かるかと思います。

 

あれ?今までになく真面目にコラムを書いている気がします(汗)

いやぁ皆さんも気づきませんか?

 

 

飼い主さまの平均年齢が高くなったなとか、

 

多頭飼育している飼い主さまが増えたなとか、

 

そんなに飼って災害の時にどうするの?とか……。

 

もっと深く考えますと、

 

 

緊急入院になった時のペットの預け先は決めているのかな?とか、

 

ひととペットが暮らす社会では、大切なことを考えないまま飼育がされていることにも気づくかと思います。

 

そう!そうなんです!

 

みなさんは、受付で飼い主と関わりながら、何となく「この飼い主さん大丈夫かしら?」と思いませんか?

 

そうした気づきは、今後の愛玩動物看護師に求められていることではないかと私は思っております。

 

また主務省が地域に出て関わって欲しいと、求めているのも愛玩動物看護師だと思うのです。

 

いやぁ~正確に「年号は令和です。ば~ん!」と言った感じで「あなたたちの使命です。ば~ん!」とか示している訳ではないのですけどね。

 

でも農林水産省の愛玩動物看護師の業務範囲の考え方(イメージ)には、

 

動物飼養困難者(高齢者等)への飼育支援(家庭訪問、電話等で飼育に関する助言)や

災害発生時の被災動物適正飼養の為の支援(地方自治体との連携協力)

(出典:農林水産省ウェブページ

https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/doubutsu_kango/attach/pdf/index-3.pdf)

 

とあるんですね。

これって動物病院では行っていない業務です。

ここでピーンと来た方!

 

「はい○○○○さん、お答えください!」

「公務員になれますか?」

「地域に出るには、立場が必要ですからねぇ」

「訪問動物看護ステーションを立ち上げられますか?」

 

 

「獣医師の指示のもと、タブレットと訪問バックを持ってお宅訪問する未来があるかもしれませんね」

(*注 あくまで西村の妄想です)

 

妄想と書きましたが、そんな未来もあると本気で思っています。

 

 

特に最近は、獣医療のイベントや月刊誌にも、地域連携や多職種連携、高齢者福祉とペットのような話題が増えて参りました。

ペットの飼育頭数の増加も、日本の高齢化社会も、今社会で実際に起こっていることですから、

私たちも向き合っていく必要があるのかもしれませんね。

 

さて愛玩動物看護師を取得しただけで留まらず、今後どのようなことを行ってみたいとか、

社会ニーズに目を向けて考えることも楽しいのではないかと思います。

 

次回は、すでに合格したことを想像して、更に一緒にムフフな妄想を広げましょう!

 

お楽しみに♪

 

 

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