公益社団法人名古屋市獣医師会

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防災・減災に興味ある?

第13回

「地域の防災、減災を知ろう!」

 

 

こんにちは!今回のコラムは、西村へ戻って参りました。

動物支援ナースの隊員の経験からみた東日本大震災や熊本地震、豪雨災害の実際は、いかがでしたでしょうか?

過去の事例は、選択肢を広げ対策を生みます。

ですので自身の地域が「もし被災したら」と考えながらコラムを読みジブンゴトに落とし込んで下さいますと、より一層備えることができます。

 

そして、この回でも「自分が住む町(地域)」を想定しながら、一緒に防災・減災を考えたいと思います。

 

さて…災害大国日本の現状は?と言いますと、世界の中で「高齢化率」が断トツ1位です。

もう一度言います!断トツです。そして犬猫の飼育頭数は、15歳未満の子どもの数を越えています。

ですが飼育世帯は、全世帯の約3分の1…多頭飼育されていることが分かります。

 

 

 

 

 

 

そんな地域の様子を、我が家は道に面しているので良く見ています。

 

朝夕は、犬たちと共に、小学生が通学する姿を微笑ましく見守りますが、その他の時間帯は、とにかくお年寄りばかりです。

杖をついていたり、リアカーを押したりしながら買い物に行かれています。

そして夕暮れの涼しい時間になると、犬の散歩をされている方々に出会いますが、団塊世代の方々かなと思います。

10年後には、前期高齢者として地域におられる方々です。あなたのご近所さんは、如何でしょうか?

 

次に地域を「防災・減災」の視点で見てみましょう。

 

 

 

 

災害が発生した時、まずは「いのちを守る行動」からですが、その後は、自身がいる場所での活動になるかと思います。

 

みなさんは、動物病院にいることが多いかもしれませんね。自宅にいる場合は、家族の安全も確保できたならば、ご近所さんの救助救出になりますか?

それほどのご近所付き合いをされていますか?

みなさんの手を必要としているお年寄りがいるかもしれません。

 

みなさんは、ペットと一緒にいることもあり「備蓄」や「持ち出し袋」は備えておられる傾向がみられます。

しかしそれは、自身の家族までで完結していませんか?

それでは規模の大きな災害の時に、とても困ります。

 

そしてこの図は、地域の防災組織をざっくりと説明したものです。

みなさんは、どこか所属にしていますか?

もしくは、こうした組織があることをご存知でしょうか?

 

マンションなどに住んでおられる方は、共同住宅系自主防災組織と関わりがあるかもしれませんね。

ここで大事なのは「地域の組織と関わりを持つ」ことです。

 

 

関わりがない場合は、家族内で防災減災が完結してしまい、被災した際に「支援を受けること」が遅くなります。

防災減災の一歩として、ぜひ獣医療の人材として「町内会」に関わりを持ってみて下さい。

そうしますと地域の危機管理を知る機会が訪れ、災害に備えられると思います。

 

次回は、飼い主さまに伝えたくなる防災の知恵についてお伝えします。お楽しみに♪