ひろ子先生のちょっとブレイク
レッスン8
『この仕事、向いていないのかなぁと自信をなくしている方へ』
こんにちは。雨でお天気がスッキリしない日が続いていますが、お元気でいらっしゃいますか?
5月下旬に愛玩動物看護師の国家試験日(令和5年2月19日)が発表されました。
“緊張してきた”、“焦ってきた” という声も届きますが、大丈夫。まだ時間はあります!
仕事との両立、大変だと思いますが健康管理には十分に気をつけて頑張ってくださいね。
さて、今回は受験勉強からは少し離れたテーマでお届けします。
特に、春に入社したばかりの新人さんが陥りやすい悩み「自分には看護師の仕事が向いていないかも」と思っている方へ向けて書きたいと思います。
私ごとになりますが、大学卒業後の話を少し聞いてください。
動物病院に勤務医として働き始めた矢先、じつは目の病気が発覚し手術をしなければならない状況になりました。
まさに青天の霹靂(へきれき)でした。
入院が長引いたことで、体力も著しく落ち、その上、視力の低下。なんとか職場に復帰できたものの、以前のように働けなくなりました。
そんな折、勤務していた病院の院長先生から“獣医師に向いていないかも”といった話がありました。
暗に退職を促されたのですが、当時の私はこう理解しました。
“院長をしているほどの経験豊かな方がおっしゃるのだから、その通りなのかもしれない・・・”。
結局、せっかく入社できた職場を数ヶ月で去ることになりました。
社会人一年目の大きな挫折です。
それから休養して、半年後には別の病院に勤務できたものの、いつもどこかで自信が持てずにいました。
“獣医師に向いていない”という言葉が、私の心の中で常に渦巻いていて、仕事がうまくいかないときなど、“やっぱり向いていないのかも”と、落ち込んでいたことを今でも思い出します。
実際、とても要領がよいタイプとはいえないですし、勉強も特別できたわけではありません。
自分はダメ人間、自信ゼロ。そんな時期が長く続きました。
挫折しても自信をもつための条件とは?
そんな私が、その後も臨床の現場で仕事を続けられ、獣医師の仕事に多少は自信が持てるようになれたのは、どうしてだと思いますか?
それは、今だからわかるのですが、
臨床の現場で少しずつ経験を積ませてもらうことによって、失敗の中にも「できた!」という小さい成功体験の積み重ねがあったからです。
同時に、動物たちの回復をスタッフと一緒に喜んだり、飼い主さんからあたたかい言葉をいただいた体験があるからだと思います。
小さなことの積み重ねかもしれませんが、
自信をつけるための必須条件は
「自らの体験」に勝るものはないと思います。
新人のときは、技術の習得に時間がかかることや、失敗が続いてしまうこと、誰もが経験します。
ベテランの人だって、新人の頃は苦手なことがあったはずで、なんでもはじめから出来た人はいません。
数回の苦い体験だけで「向いていない」に結び付けるのは早いです!まだまだ体験が足りていません。
新たな体験や、チャレンジという練習を繰り返し、人は成長していくのです。
向き不向きは続けた結果、あとからわかる
そして、「向き不向きを決めているのは、誰でもない自分である」ということにも気付いてくださいね。
誰かが決めることではなくて、自分で勝手に思い込むことで決まる、ということです。
「向いていない」と自分で決めてしまえば、そう思う理由ばかりを探すでしょうし、「向いている」と思えば、それに合った行動をします。
ひとつの仕事を長く続けられている人が、最終的には「向いている」のかもしれません。
いずれにせよ、1年目で決めるのは早いです。
今、自信が感じられなくても、職場で経験させてもらっていることに感謝してコツコツ頑張っていれば、その延長線上で自然と自信が持てた自分に出会えるはずです。
自分の続ける能力を信じて、前進してくださいね。
応援しています。
レッスン8まとめ
・自信は、自らの体験(チャレンジ)の連続から生まれる
・向き不向きは続けた結果、あとからわかること。自分で決めつけない。
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