公益社団法人名古屋市獣医師会

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ひろ子先生のちょっとブレイク

レッスン14

 

動物看護師を名乗れないと思うとモヤモヤするという方へ

 

 

新しい年が始まり、あっという間に時間が過ぎていきますね。

とても寒い日が続きますが、体調などお変わりないですか?

国家試験合格を目指している人は、あと一息!がんばりましょう。

 

 

さて、この業界で30年がんばってきたスタッフさんから、

 

 

“受かるように頑張るけれど、万が一・・・「動物看護師」と名乗れなくなると思うと、

VTとして働いてきた自分はなんなのだろう・・・とモヤモヤします”

 

 

といったメッセージが届きました。

年数は違っても、同じように感じている方多いのではないでしょうか。

無事に合格することを願っていますが、不安があると色々と考えてしまいますよね。

 

長い間がんばってきたからこそ、今の仕事に誇りや愛着を感じているでしょうし、

万が一を考えると今後、動物看護師を名乗れない喪失感を感じて、モヤモヤした気持ちが生じても当然だと思います。

なかには、試験を受けない選択をした人もいますので、名称を名乗れないことは大切なものを奪われるような感覚や、やるせない悲しい気持ちになる人もいることでしょう。

 

■名称にこだわりすぎると、大事なものを見失う

 

忘れてほしくないのは、今まで長年積み重ねてきた経験は決して失わないということ。

動物病院の中でたくさんの動物たちや飼い主さんと関わってきて、多くの看護知識や技術を身につけていると思います。

同じ動物病院で長年働いていれば、当然飼い主さんからの信頼も厚いでしょう。

あなたがいると安心するといったことも、日常的に言われているのではないかと思います。

 

 

現場での経験は、何よりもかえがたく、あなたの脳内でしっかり蓄積されています。

おそらく当たり前に感じすぎて、ご自身ではあまり気づいていないかもしれませんが、

その経験の蓄積は簡単には手に入らない、まさに長く続けてきた人の財産。

 

 

とても貴重なものをすでに持っています。

 

来院する動物や飼い主さんからすると、名称はあまり関係ないかもしれません。

今まで通り、あたたかく声をかけてくれたり、回復を一緒に喜んでくれたり、優しく世話をしてくれる、

そういったスタッフでいることが、何よりも大事だと思います。

 

■ないものではなく、あるものに目を向ける

 

失うものに意識を向けると、余計に不足感を感じたり、焦ってしまったり、不安を感じます。

それよりも、すでにあるものに目を向けて、それをどう生かすか、役立てていけるかを考えてみましょう。

 

名称のある無しに関わらず、あなたの存在そのものが、来院する動物や飼い主さん、

さらには院長先生やスタッフを支えているはず。

 

 

そのことを、あらためて思い出してくださいね。

 

こちらのコラムも、次回が最終回。

最後にお届けできるのを楽しみにしています。

くれぐれも無理はしすぎず、体調だけは万全に整えて試験日当日をお迎えくださいね。

応援しています!

 

 

 レッスン14まとめ 

 

・経験の蓄積は、誰にも奪えない財産

・ないものではなく、すでにあなたが持っていいるものに目を向けよう

 

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