愛玩動物看護師
国家試験受験サポート
国家資格っておいしいの?第7回
「看護師の私が獣医療に戻ったわけ」
今回は、おたんこナースの私が、なぜ獣医療に戻ったのかをお伝えしようと思います。振り返ってみると、人医療に行ったことで約10年獣医療を離れていました。
そんな私の耳に
「認定動物看護師、教員、いずれ国家資格!」
のワードが飛び込んで来ました。
「なんとっ!それは戻らねば!」
と、お給金の部分は悩みつつも獣医療に戻り「教員」というジョブチェンジを果たしたのでした。
目の前に広がるのは、魔導書のような教科書。
そう西村は、浦島太郎状態でした。
約10年されど10年、医学が進歩するように獣医療も進歩していました。
一番驚いたのは膵炎の検査が、うんこフィルムテストではなく検査キットが開発されていたこと。
10年前にあって欲しかったと枕を濡らしました。
他にもスピードトリミングも今まで何だったの?になりましたね。
そんなこんなで教員をしつつ週末は動物病院へ実習に行きました。
ここだけの話、人の病院より100倍楽しかったです。
さて西村を獣医療に再びジョブチェンジさせた国家資格化ですが、それから更に10年待つことになろうとは…(泣)
現実となって本当に良かったとしみじみ。
しかし新たな問題も発生しておりますね。
愛玩動物看護師法には「名称独占」が入っており、令和4年5月1日に法が完全施行されますと、
愛玩動物看護師以外「名乗ってはいけない事件」が勃発?
「するってぇと何かい?長年勤務してきた私の身分はどうなるんだいっ!」
類似する名称も名乗れないので「動物看護スタッフ」「動物看護助手」も、どうやらアウトとなるようです。
つまるところ動物看護師ってドヤ顔をしたいのならば、国家資格を取得するしかない訳です。
でもそのような中、獣医療の「助手認定資格」などの新たな名称が出始めております。
「老眼や更年期障害、腰痛で勉強どころじゃないよ」と西村の心の友、もとい同世代の皆さま…
そして勉強嫌いで「ドキッ」とされておられますそこのあなた!一緒にしてはいけないのかもしれませんが、救済措置としての新たな身分は、喉から手が出るほど欲しいと思います。
ですがなぜ統一機構ができて、認定動物看護師資格ができて、
やっと愛玩動物看護師という国家資格ができたかを、
私たちは考え続けなくてはいけません。
人医療にも「准看護師」という都道府県知事が認定する公的資格があります。
国家資格と公的資格、同じようで同じではなく、生命を扱う時点で仕事の大変さは同レベル、ですが給与などの待遇が異なります。
ひとの看護協会は「看護師への1本化」は悲願とし、准看護師は2年という短い期間で学び現場に入るので、卒後学習が負担になっていることも挙げています。
一方医師会は、地域への定着度が高いことを理由に「准看護師」の減少を危惧し、資格の廃止には至っていません。
脱線しましたが、何をお伝えしたいかと申しますと「年齢や勉強嫌い」と甘い囁きの救済措置に流れるのは移行期間後で良いのでは?ということです。
移行期間5年を過ぎますと、学校教育を終えていない人しか受験できなくなりますので、そこまでは何度だって挑戦しませんか?
国家資格に「ぎりぎり合格でした」なんて書いていませんので、取得できたなら儲けものです。
人生100年時代ですものね!先は長いですです。
次回は、そんな国家資格!履歴書に書くとき感慨深いんです。
世間の国家資格の評価などをお届けします。お楽しみに♪